II. 3大教育資金とは?
では、
家計からひねり出すことが難しい教育資金とはなんでしょう?
それはズバリ「大学・私学・留学」にかかる教育資金です。
一般的な家計では、
子どもの学費が年間100万円以上かかるようになると
貯蓄を取り崩す必要がでてくるのではないでしょうか。
1.大学教育資金
日本政策金融公庫の国民生活事業本部が発表する
「教育費負担の実態調査結果(平成27年度)」によると、
大学に通う子供1人に掛かる1年間の在学費用は
平均141.1万円となっています。
私立大学の1年間の在学費用は、理系で178.0万円、文系で142.2万円と、
理系で国公立大学(93.9万円)のおよそ1.9倍、文系でおよそ1.5倍となっています。
これに受験から入学までの費用を加えれば、
4年間で600万円〜の支出が生じることになるでしょう。
2.私学教育資金
中学や高校、場合によっては小学校などから私立に通う場合、
最低でも年間100万円は覚悟する必要があります。
これを毎月の家計費からすべて捻出するのは、
一般家庭には少し苦しいです。
また、中学受験の対策には約200万円が掛かるなど、
教育費の負担アップが前倒しになる傾向があります。
3.留学教育資金
1ヶ月以内の語学研修(50万円以下)から、
3ヶ月〜半年の短期留学(100万円〜200万円)、
1年以上の留学(300万円〜)まで、色々なパターンがあります。
いずれにしても、貴重な留学体験をする年の教育費は
100万円を越えるのが普通です。
これらの『3大教育資金――大学・私立・留学』にお金を出す予定が
まったくない方は、
将来の教育資金に関するプランニングをしなくても、
取り返しのつかない事態が生じる確率は低いでしょう。
しかし、3大教育資金がかかる可能性のある家庭においては、
やはり早い段階でいくら位がいつまでに必要か確認して、
準備する必要があるでしょう。
次は、教育費のインフレ率のすごさについてお伝えします!